歯科
無麻酔歯石除去
犬ちゃんに麻酔による過度な負担をかけないように無麻酔での歯石除去も行っています
こんな方におすすめ
全身麻酔が不安で少し怖い
すごく軽度の歯石なので麻酔下での歯石除去をしたくない
基礎疾患があり全身麻酔のリスクがある
歯周病予防でこまめに歯石除去を行いたい
―STEP1:予約―
無麻酔の歯石除去は予約制になっておりますので、最初にご予約をお取りください。その際に当日の来院時間などをお伝えさせていただきます。
―STEP2:診察―
犬ちゃんの口内の状態、体調を獣医師が診察し、診察結果をもとに治療方針をプランニングします。午前の外来診察終了後の13:00 頃より開始します。
―STEP3:歯石除去―
歯科用超音波スケーラーで歯石を除去致します。はじめに無麻酔で施術できるかテスト致します。暴れたり、極度の緊張が見られる等、施術できない場合もございますので予めご了承下さい。
―STEP4:治療終了―
お迎えの時に今回の治療のご報告と次回の治療の目安をお伝えするとともに、口腔内の環境を綺麗に保つために歯ブラシやデンタルガーゼを使って、お家できるケアのアドバイスもしています。
無麻酔歯石除去の例
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Before
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After
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20 分5000 円
抜歯や抗生剤などが必要な場合は別途料金がかかります
診察料は別途必要になります
心臓疾患、呼吸器疾患、骨・関節(椎間板ヘルニア、環軸亜脱臼、股関節形成不全、変形性関節症、ウォブラー症候群、馬尾症候群)などの持病や手術歴がある犬ちゃんには施術を行えない場合があります。
性格的に難しい犬ちゃん(口を触らせてくれない、ストレスから呼吸がうまくできなくてチアノーゼを起こすなど)や、一部犬種(短頭種など)は施術ができない場合があります。
歯石の付き具合や歯肉炎の度合い、また当日の体調などにより全体の歯石を除去するために数回の施術が必要な場合があります。
歯の裏側の歯石除去はできない事があります。
歯石の沈着が重度で歯槽膿漏が併発している場合、麻酔下での抜歯・歯肉の縫合と一緒に歯石除去をお勧めする場合あります。
猫ちゃんへの無麻酔での歯石除去は行っておりません。
麻酔下での歯石除去
全身麻酔が必要となった場合の歯石除去の料金
安全のため血液検査・レントゲン検査・静脈点滴を行いますが、全身麻酔での歯石除去の料金に含まれております
全身麻酔下歯石除去 | |
犬(10kg未満) | 44,000円 |
犬(10~20kg) | 49,500円 |
犬(20kg以上) | 55,000円 |
猫 | 44,000円 |
―全身麻酔下歯石除去の費用に含まれるもの―
・歯石除去・ポリッシング
・全身麻酔
・血液検査
血球計算20項目、生化学9項目
・レントゲン検査
胸部2枚
・静脈点滴および静脈カテーテル留置
歯周病
口の臭いが気になる
歯石が付いている
クシャミ、鼻水がでる
いつもと食べ方が違う
口を気にしている
よだれが多い
噛んで遊んだおもちゃに血が付いた事がある
頬のあたりが腫れてきた
この歯周病の原因は、歯に付着した歯石が原因です。実は3才以上の約80%の犬ちゃん・猫ちゃんは歯肉炎・歯周病を患っているとも言われています。日々の食事などが歯に残り歯垢(プラーク)が付着します。その歯垢が3~5日で石灰化して歯石になります。それを繰り返す事で歯石がどんどん大きくなってきます。
歯周病はお口の中だけでなく、体にも悪影響を及ぼします。
歯石の約75%は細菌です。この細菌の塊によって、歯が抜けてしまったり、重度な場合は顎の骨が溶けてしまうということもあります。
また、食事などと一緒にこの細菌が体内に入ることで、腎臓、肝臓や心臓に悪影響を及ぼすとも言われています。
一度付着した歯石を除去するには、獣医師による専門的な処置・治療が必要です。
歯石をまず超音波スケーラーで除去しますが、この段階では歯の表面がザラザラしたままです。このザラザラを放置ずると細かい溝に歯垢が再付着し、返って歯石が付きやすい口内環境になってしまいます。このザラザラをする為に、スケーラーで歯石を取った後、歯を磨くポリッシングという処置をします。
重度の歯周炎に進行してしまった場合は抜歯をしなければならない事も多くあります。
実際には、麻酔をかけた上で歯の動揺度、歯周ポケットの測定、レントゲン撮影、など様々な歯周検査を行い、それぞれの歯の状態を評価し適切な治療を選択することになります。
スケーリングをして、口腔内の環境を良くしたら、再度歯石の付着を防ぐためにも歯磨きなどのホームデンタルケアをしてあげましょう。
スケーリングやお家でのケアについてはお気軽にお問い合わせ・ご質問ください。
乳歯遺残
犬ちゃん、特にチワワ、トイプードルさんなどの小型犬に多く認められます。
そのままにしておくと不正咬合、歯周病などにつながります。
特に、咬合学の観点から永久歯との交換の時期(約5~7ヶ月)がとても重要な時期と考えられています。必要であれば予防的に乳歯を抜歯する事も必要です。
その時期は、必ず病院を受診するようにしてください。
破折
歯が折れたり欠けたりすることを破折といいます。犬ちゃんや猫ちゃんの歯は、人間の歯と異なり先端が尖っており、折れやすい形をしています。猫ちゃんではあまり多くはありませんが、硬いものをかじることが好きな犬ちゃんで見られます。破折の多くは歯冠部(歯肉より上に見えている部分)で起こりますが、歯根部(あごの骨の中にあり、外から見えない部分)で起こることもあります。すべての歯で起こる可能性がありますが、特に第4前臼歯と犬歯での発生が多いです。
治療には抜歯と歯内治療(歯を修復して温存するための治療)とがあります。
抜歯になる場合が多いですが、歯冠部の破折で発見が早く、周囲組織の損傷が少ない場合には、歯内治療により歯を残す場合もあります。
根尖膿瘍
歯が欠けたりして根管内に感染が起こり、歯の根元の部分(根尖部)やその周辺が化膿し、炎症がおきることによって膿の袋(膿瘍)が形成されます。
中高齢の犬ちゃんに比較的多い病気で、硬いものを噛んで奥歯に亀裂が入ったり、欠けたりすることによって起こる事が多いです。
多くの場合は該当する歯の抜歯を行うことになることが多いですが、感染をコントロールできると判断した場合には歯の神経の治療(歯内治療)を行い残す選択肢もあります。
また状況にあわせて抗生物質や消炎剤の内服などの投与を行います。
セカンドオピニオン
セカンドオピニオンを積極的に受けつけていますので、病気の診断や治療への不安や疑問を持たれている方はお気軽に相談下さい。
現在治療中の方は、分かる範囲で構いませんので、今までの治療経過(お薬の内容、状態の変化など)のメモや検査結果のご用意をお願いします。診断、治療の参考になります。
またセカンドオピニオンは大変時間がかかる場合がありますので、事前にご連絡を下さい。必要に応じて予約診療とさせていただくことがあります。